ロックな哲学|オリジナルの大切さ
ロックについて音楽として考え方として生き方として
忌野清志郎はステージに立つときの化粧や衣装は
もう一つの自分を出し切るためにしていた
世界に名だたる数々のミュージシャンたちも
同じことをしている
だから清志郎が何も新しいことをしたわけではない
ミック・ジャガーもデビッド・ボウイもスティーヴン・タイラーも
もっと前からしている
しかしそんな真似をしていても
化粧や衣装をしたうえで行うパフォーマンスは
清志郎独自のオリジナルな表現をしていた
(過去形になってしまうことが残念!!)
彼はある日突然ステージで化粧をし出した
世界の名だたるスーパースターの真似を始めた
そこから彼は進化を始めた
清志郎が若かった時の面白いエピソードがある
最初は誰でも自分のあこがれの真似をする
ミック・ジャガーの来日の際、清志郎にチャンスが訪れた
あこがれのミックとの対談が実現したのだ
その時の話である
対談が始まり
清志郎の口から飛び出したたった一言の言葉が
ミックを大爆笑させた
ミックは腹を抱えて笑ったという
あこがれのミックとの対談で舞い上がった清志郎の一言が
スーパースターのミック:ジャガーを大爆笑させた一言
清志郎にとっていかに大きかったか
ミックジャガーの存在が
その清志郎の気持ちが
思わずミックを吹き出させるほどの驚愕の一言を
清志郎の口から発射させたのだ
清志郎はミックに意を決していった
「僕のうちに遊びに来ませんか?」
この言葉を聞いたミックは一瞬きょとんとして
何も言わず大爆笑したという
オリジナルの発想には人の気持ちを動かす力がある
このときのミックは
あまりにも突飛な意外性のある質問をされて
呆気にとられたのだろう
このときの清志郎は
幼稚園児が、遊び友達の大好きなお兄ちゃんに
「お願いがあるの、僕のうちに遊びに来て」
という時の幼い子どもの気持ちになって
心の中で思ってる本当の気持ちを
思わずしゃべってしまったのだ
なんて素直な
なんてストレートな
なんてロックな
言葉だろう
そしてミックは清志郎のことを
ひざもとにじゃれつく弟を見るような
そんな気持ちで見ていたに違いない
二人とも、とても素敵だ
エピローグ
今、テレビを見ながらこの投稿を書いている
関口知宏の鉄道旅という番組が放映中
今日はベルギーの旅をやっている
今映し出されたのは、とある町の
操り人形が映し出されていて
人形のミュージアムとパブが一緒になったような店の中だ
その操り人形は「チャンチェ」といい
子どもの背丈ぐらいの大きさで
昔から伝わる伝統の人形だ
旅人の関口が人形師に聞く
「どんな人形なの?」
人形師は答える
「チャンチェは、魂さ。本音を代弁してくれるのさ」
日本に伝わる浄瑠璃(じょうるり)もそうだろう
世界中にこの手の人形は昔からあるに違いない
番組の最後に「関口知宏が見たモノは」と字幕が流れた
ここで彼が見たモノは
自主性
他者への寛容さ
そして
勇気
僕は思う
「ロックと同じだ」
ロックとは今の時代の一番ストレートな自己表現手段だと思う
それはプレイする側にとっても
それを見聞きする側にとっても
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